近況その他あれこれ - 109
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小惑星探査機「ハヤブサ」のイオンエンジンの研究スタッフ 月崎竜童君

 ryudo-300w「イオンエンジン」という名はあの「ハヤブサ」とともに広く知られるようになりましたが、実体はどんなものなのか、たぶん皆さんはよく知らないのでは、と思います。私(笠松)も実はさっぱり訳が分かりませんでした。理科系ではないので、とは言い訳にもなりませんが、まあ、ざっとでも知っておきたい、村の小学生や中学生に聞かれたらロケットエンジンとの違いが説明できる程度には知識を持っていたい、そうすれば一目おかれるだろうと思っていました。で、図書館で調べてみるか、いやネットの方が簡単にわかりそうとその時決意をして…。その状態のまま、ついに実行するまでには至りませんでした。気にはしていたのですが、ね。

 そんなとき、月崎君からご子息の竜童君のことを聞いたのです。この前のプレ金祝のパーティーの時です。が、すぐには信じられないことでした。宇宙工学という最先端の世界、その先端技術の中心に近く、実際にそのイオンエンジンの技術開発に携わるメンバーの一人が同級生の子供だとは!しかも、テレビで解説番組があると専門家として呼ばれ実際に説明をしたりしている!(篠崎さんも見たそうです)

 竜童君は月崎君の長男。地元静岡の高校を卒業して東大工学部航空宇宙工学科に進学。日本学術振興会特別研究員。さらに東大大学院で工学博士号を取得。2013年よりJAXA(宇宙航空研究開発機構)宇宙科学研究所助教。2016年から1年間米国カリフォルニア大學ロサンゼルス校の客員研究員として滞米中。小学生の時、毛利衛宇宙飛行士の事を知り、以来宇宙が良い意味でのトラウマになって、夢に向かってまっしぐら、という事のようです。

 まるでエリートコースの典型を見せられているような話ですが、私が感心したのはその点ではありません。竜童君は技術者としての本分はきちんと、おそらく人一倍勤めを果たしているのですが(でなければその位置にはいられない)、将来の世代のために、学校の補助教材などに宇宙開発やイオンエンジンの原理や仕組みについて分かりやすい解説文を書いたり、また教育実習などの機会を積極的に利用して知識の普及に努めていることです。このことに、むしろ感動したのです。月崎君からその具体的な活動を示す資料をパーティーで手渡され、その後にまた別の資料を送ってもらいました。父親としての月崎君は息子自慢のために材料として提供したのではないことは勿論です。私もそう思いません。私自身の事として考えれば、こういうのは「トンビがタカを生んだ」ということになるのではないか。嬉しいようでちょっぴり悔しい。まあ当人の月崎君としては大いに誇りにすべきことだと思います。本人はそんなことは言いませんが。

 「イオンエンジン」の事ですが、おかげさまでよくわかりました。孫にも説明できそうです。皆さんのためにも、いただいた資料をご覧いただけるようにしましたので、ぜひご一読くださるようおすすめします。pdfファイルでダウンロードできるようにしてあります。下の画像をクリックしてください。大きな画像で読みやすく表示されます。「ファミリス」の方は小中学生向け、「教科研究理科」は先生向けのようです。仕組み図も具体的でよくわかります。

familisrikaionengine

 

 ちょっと付け足し: この記事は、われわれの次の世代のことも情報交換の意味で取り上げようと、それもわれわれ自身の人生の一部としていいのではないかと考えたからです。クラスメートのの中には何らかの形で社会に貢献しようとしている息子さんや娘さんがおられるでしょう。またちょっと変わったこと、社会の枠にとらわれない生き方を選択したり…。決して自慢するためではなく、人生のエピソードとして紹介させてくれませんか。勿論、遡ってご先祖の事でもいいのです。自分の人生の時間軸を前と後ろに広げて考えるという事で。お便りをお待ちしてます。

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上智大学外国語学部英語学科 昭和39年入学43年卒業組ホームページ
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